アクセシビリティとは?スマホに搭載されている機能や設定方法を紹介

アクセシビリティとは?スマホに搭載されている機能や設定方法を紹介

スマホのアクセシビリティ機能を活用すれば、目や耳が不自由な方でもスマホが操作しやすくなります。ただし、スマホによって搭載しているアクセシビリティ機能は違うため、購入前に確認しておくことが重要です。

本記事では、スマホのアクセシビリティ機能を解説します。iPhoneやAndroidに搭載しているアクセシビリティ機能の一部を紹介するので、スマホのアクセシビリティ機能を知りたい方は参考にしてください。

目次

スマホのアクセシビリティ機能とは?

アクセシビリティ(Accessibility)とは、本来の意味は「接近できること」や「近づきやすさ」などを指す英単語です。スマホでは「スマホの使いやすさ」「誰でもスマホが使いやすくなるようにサポートする機能」という意味で用いられます。

主に、次のようなアクセシビリティ機能をスマホに搭載しています。

  • 音声で操作できる機能
  • ジェスチャーにより操作可能な機能
  • 文字や画像のサイズを変更する機能
  • 物理的なスイッチ機器を接続してコントロール可能になる機能など

ユーザー補助を目的とした機能ですが、iPhoneとAndroidで搭載している機能や設定方法は異なります。詳しく見てみましょう。

iPhoneで利用できるアクセシビリティと設定方法

iPhoneで利用できるアクセシビリティ機能は、以下のとおりです。

  • AirPodsやApple Watch
  • Siri
  • VoiceOver
  • iPhoneの画面の動きをカスタマイズ
  • AssistiveTouch
  • タッチ調整や背面タップ
  • Face IDと注視

iPhoneに搭載されているアクセシビリティ機能を順番に解説します。

AirPodsやApple Watch

AirPodsはApple社のワイヤレスイヤホン、Apple WatchはApple社のスマートウォッチのことで、iPhoneとペアリングを行うことで、アクセシビリティ機能を活用できます。

例えば、AirPods Pro、またはAirPods MaxとiPhoneをペアリングすると、操作時の間隔やノイズキャンセリングのオン/オフ、空間オーディオのヘッドトラッキングの設定が可能です。設定手順は、以下のとおりです。

1.「設定」をタップする

2.「アクセシビリティ」をタップする

3.「AirPods」をタップする

4.アクセシビリティを設定したいAirPodsを選択する

5.アクセシビリティの設定を行う

また、Apple Watchミラーリングを使用すると、ペアリングしてあるiPhoneでApple Watchの画面の確認や、操作ができます。設定手順は、以下のとおりです。

1.「設定」をタップする

2.「アクセシビリティ」をタップする

3.「Apple Watchミラーリング」を選択する

iPhoneのタッチ操作や音声コントロールなどの支援機能でApple Watchを操作できます。

Siri

Siriとは、iPhoneに搭載されているバーチャルアシスタントです。音声認識によりスマホの操作を代わりに行ってくれるため、Siriに話しかけることでアクセシビリティ機能のオン/オフが切り替えられます。

Siriに話しかけてアクセシビリティ機能を使用する手順は、以下のとおりです。

1.「設定」をタップする

2.「Siriと検索」をタップする

3.「“Hey Siri”を聞き取る」をオンにする

4.iPhoneに向かって「Hey Siri(ヘイ シリ)」と呼びかける

5.アクセシビリティ機能の名称を伝えて、オン/オフを選択する

例えば、「VoiceOver」というアクセシビリティ機能をオンにしたい場合は、「Hey Siri(ヘイ シリ)」と呼びかけ、「VoiceOver(ボイスオーバー)をオンにして」と話しかけます。

VoiceOver

VoiceOverは画面が見えなくてもバッテリーレベルや電話をかけてきた相手をiPhoneが知らせるアクセシビリティ機能です。設定方法は、以下のとおりです。

1. 「設定」をタップする

2. 「アクセシビリティ」をタップする

3. 「VoiceOver」を選択して、オン/オフを切り替える

上記以外に、Siriに話しかける方法や、コントロールセンターを使用する方法などがあります。

VoiceOverをオンにすると、指が触れているアプリケーション(アプリ)の名前や、アイコンやテキストなどが読み上げられるので、目が見えない方でもiPhoneを操作しやすくなります。

iPhoneの画面の動きをカスタマイズする

iPhoneは、壁紙やSiriのアニメーションなどのモーションエフェクトや画面の動きなどが発生します。見え方によっては不快に感じることもあるので、次の手順でiPhoneの画面の動きをカスタマイズしてみましょう。

1.「設定」をタップする

2.「アクセシビリティ」をタップする

3.「動作」をタップする

「動作」の項目でオン/オフが切り替えられるコントロールは、以下のとおりです。

  • 視差効果を減らす
  • メッセージエフェクト自動再生
  • ビデオプレビューの自動再生
  • フレームレートを制限

AssistiveTouch

スマホはディスプレイやボタンに触れて操作しますが、ユーザーによっては画面にタッチしたり、ボタンを押したりできないことがあります。AssistiveTouchを有効にすると、画面上にボタンが表示され、特定の手順が必要な操作をボタン1つで行えます。

AssistiveTouchの設定手順は、以下のとおりです。

1.「設定」をタップする

2.「アクセシビリティ」をタップする

3.「AssistiveTouch」をタップしてオンにする

スマホの画面上のAssistiveTouchをタッチするとのメニューが表示され、実行したいアクションを選択できます。

例えば、AssistiveTouchのメニューで「iPhoneの音量を調整する」を選択すると、音量ボタンを触らずに音量を調整できます。メニューの内容はカスタマイズ可能なので、ご自身にとって必要なアクションやジェスチャーを設定しましょう。

タッチ調整や背面タップ

iPhoneは背面をタップすると事前に設定したアクションを実行できます。設定方法は以下のとおりです。

1.「設定」をタップする

2.「アクセシビリティ」をタップする

3.「タッチ」をタップする

4.「背面タップ」をタップする

5.「ダブルタップ」、または「トリプルタップ」を選択する

6.背面タップ時に実行するアクションを設定する

設定できるアクションはスクリーンショットを撮る、アクセシビリティ機能をオンにする、ショートカットを起動するなどです。

また、iPhoneはユーザーの状態に合わせて、タップやスワイプなどのジェスチャーに対するタッチスクリーンの反応を調整できます。タッチ調整の手順は、以下のとおりです。

1.「設定」をタップする

2.「アクセシビリティ」をタップする

3.「タッチ」をタップする

4.「タッチ調整」をタップする

5.タッチスクリーンの反応を設定してオンにする

タッチスクリーンの反応は細かく設定できるため、iPhoneが操作しづらいと感じる方は変更してみると良いでしょう。

Face IDと注視

iPhoneの「Face ID」はセキュリティを高めるために、画面注視認識機能を搭載しており、基本的に目を開けた状態で画面を見た時にロックが解除されます。

体の動きに制約がある、またはや視覚に障がいがあり目を開けることが難しい場合は、次の手順で「Face ID」の画面注視認識機能をオフにしましょう。手順は以下のとおりです。

1.「設定」をタップする

2.「Face IDとパスコード」をタップする

3.「Face IDを使用するには注視が必要」「画面注視認識機能」「認証に成功したら触覚を再生」のいずれかをオン/オフにする

なお、画面注視認識機能をオフにすると、目を開けていなくてもiPhoneのロックが解除されます。ユーザーの寝顔でも解除できるようになるので注意しましょう。

Androidで利用できるアクセシビリティと設定方法

Androidで利用できるアクセシビリティと設定方法

Androidで利用できるアクセシビリティ機能は、以下のとおりです。

  • TalkBack
  • 表示の変更
  • スイッチアクセス
  • アクションブロック
  • 操作までの時間選択
  • 音声をテキストで表示する機能
  • 耳の不自由な方をサポートする機能

Androidに搭載されているアクセシビリティ機能を順番に解説します。

TalkBack

TalkBackは目の不自由な方向けのアクセシビリティ機能で、画面を見ずにデバイスを操作できます。音声とジェスチャーによって、スマホの各機能を使用できます。TalkBackの設定方法は、以下のとおりです。

  • 端末の側面にある音量大小のボタンを同時に3秒長押しする
  • Google アシスタントに話しかける
  • 端末の設定を使用する

一番簡単な方法は、端末の側面にある音量ボタンを両方同時に押すことです。初めて端末の電源を入れてセットアップした時から利用できます。

表示の変更

スマホの文字が小さい、あるいは色やコントラストによって見えにくい場合は、次のようなアクセシビリティ機能があります。

内容 手順
表示サイズとフォントサイズの変更 表示サイズやフォントサイズを調整可能 1.「設定」をタップする

2.「フォントサイズ」、もしくは「表示サイズ」をタップする

3.スライダーを左右に動かして調整する
拡大 画面を拡大できる 1.「設定」をタップする
2.「ユーザー補助」をタップする
3.「拡大」をタップする
4.「拡大のショートカット」をオンにする
5.ユーザー補助アイコンをタップすると拡大が使用可能になる
コントラストと色の設定 コントラストや色の調整が可能 1.「設定」をタップする
2.「ユーザー補助」をタップする
3.「表示サイズとテキスト」をタップする
4.「コントラストテキスト」をオンにする
選択して読み上げ 内容や説明を音声で聞ける 1.「設定」をタップする
2.「ユーザー補助」をタップする
3.「選択して読み上げ」をタップする
4.「選択して読み上げ」をオンにする
5.ユーザー補助アイコンをタップすると選択して読み上げ機能が使用可能になる

なお、バージョンによっては上記の手順と異なる場合があります。

スイッチアクセス

スマホにUSBやBluetooth経由で、外付けのスイッチデバイスやキーボードを接続して機能をコントロールできます。端末のスクリーンやボタンを触って操作できない方向けのアクセシビリティ機能です。

USBで接続するスイッチ機器はスマホとつなげると利用できますが、Bluetooth対応のスイッチ機器は次の手順でペアリングをする必要があります。

1.「設定」をタップする

2.「Bluetooth」をタップする

3.「新しいデバイスとペア設定する」をタップする

4.ペアリングしたいスイッチ機器を選択する

5.画面の指示に従って操作をする

Androidの公式サイトでは、スイッチアクセスのコミュニティがあります。スイッチアクセスに興味がある方はチェックしてみましょう。

アクションブロック

アクションブロックは、Android 5以降のスマホで使用できるアクセシビリティ機能です。使用頻度の高い機能や操作、名前などをホーム画面に追加し、すぐに操作できるように設定できます。設定手順は、以下のとおりです。

1.Google Playストアからアクションブロックをダウンロードする

2.アプリをタップする

3.「アクションブロックを作成」を選択する

4.ホーム画面に置きたい操作を選択する

5.「アクションブロックを保存」を選択する

6.画面の指示に従ってアクションブロックをホーム画面に追加する

例えば、定期的に電話をかける方の写真をホーム画面に配置して、タップすると電話をかけられるようにアクションを設定できます。

操作までの時間選択

スマホの通知は一定時間を過ぎると非表示となり、見逃してしまう、あるいは読むのが間に合わないことがあります。

操作までの時間選択は、通知やメッセージが表示される時間を変更できるアクセシビリティ機能であるため、設定すれば操作までに余裕を持つことができます。操作までの時間選択の設定手順は、以下のとおりです。

1.「設定」をタップする

2.「ユーザー補助」をタップする

3.「操作までの時間(ユーザー補助タイムアウト)」をタップする

4.「デフォルト」「10秒」「30秒」「1分」「2分」から選択する

なお、操作までの時間選択はAndroid 10以降を搭載しているスマホでのみ利用でき、すべてのアプリが設定をサポートしている訳ではありません。

音声をテキストで表示する機能

Androidは、音声をテキストに変換するアクセシビリティ機能を搭載しています。動画や通話時の音声などをテキストにするため、耳が聞こえづらい方でも安心して使用できます。自動字幕起こしで音声を文字に変換する設定は以下のとおりです。

1.音量ボタンを押す

2.表示された音量コントロールの下にある「自動字幕起こし」をタップする

なお、自動字幕起こしの機能はAndroid 10 以降のスマホで使用できます。また、字幕を日本語に設定できるのは、Google Pixel 6やGoogle Pixel 6 Proなど、一部のスマホに限られます。

耳の不自由な方をサポートする機能

Androidはスマホの周辺で鳴った音を知らせる機能や、通話時にテキストを使用して会話する機能などがあります。耳の不自由な方は、次のアクセシビリティ機能を試してみましょう。

概要 手順
音検知通知 煙警報やドアホンがなった場合にバイブレーションやライトの点滅で通知する 1. 「設定」をタップする
2. 「ユーザー補助」をタップする
3. 「音検知通知」をタップする
4. 「OK」をタップする
5. ユーザー補助機能ボタンをタップすると音検知通知がオンになる
リアルタイムテキスト(RTT) 通話時にテキストを入力して相手のスマホに表示できる 1. 「電話」をタップする
2. 「その他アイコン」をタップする
3. 「設定」をタップする
4. 「ユーザー補助」をタップする
5. 「リアルタイムテキスト(RTT)をタップする
6. 「通話中に表示」か「常に表示」をタップ
7. 電話をかける時にRTTアイコンをタップする

上記の機能や手順はスマホのバージョンや機種によって異なります。また、リアルタイムテキスト(RTT)は一部のスマホに適用されないため、購入時に確認しましょう。

アクセシビリティを活用すればiPhoneやAndroidが利用しやすくなる

アクセシビリティは誰でもスマホが使用できるようにサポートする機能です。目や耳が不自由な方でも、スマホが操作しやすくなります。

ただし、iPhoneとAndroidにはそれぞれ違ったアクセシビリティが搭載されています。本記事で紹介した機能は一部のため、スマホを選ぶ時は、ご自身に必要な機能が搭載されているか確認しましょう。

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また、料金プランは月額2,728円のスマホプランと月額990円(税込)のミニプランの2種類(※1)で、ご自身の使用するデータ量に合わせて選択できます。

  • ※1「スマホプラン」「ミニプラン」について
  • ・時間帯により速度制御の場合あり。
  • ・通話従量制(22円/30秒)。ナビダイヤル(0570から始まる番号)など異なる料金の電話番号があります。
  • ・オンライン専用
  • ・その他の詳細は文末の※2を参照
スマホプラン ミニプラン
データ量 20GB 3GB
月額基本料(税込) 2,728円 990円
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  • ※2「スマホプラン」「ミニプラン」について
  • ・時間帯により速度制御の場合あり。
  • ・通話従量制(22円/30秒)。ナビダイヤル(0570から始まる番号)など異なる料金の電話番号があります。
  • ・契約者年齢が18歳以上であることが必要です。
  • ・法人は対象外です。
  • ・3G専用端末、VoLTEに対応していない端末、SIMロック解除に対応していない端末など一部対象外端末あり。
  • ・キャリアメールは利用できません。
  • ・SMSや海外でのご利用分などは別途料金が発生します。
  • ・1カ月あたりのデータ利用量がデータ量上限を超えた場合、月末まで、送受信時の通信速度を最大で、スマホプランについては1Mbps、ミニプランについては300 kbps に制限します。
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  • ・通信が混雑し、又は通信の混雑が生じる可能性がある場合、ネットワーク全体の品質を確保するため、通信の種類及び内容にかかわらず、速度を制御する場合があります。
  • ・一定期間内に著しく大量の通信を継続的に行い、機械的な通信と当社が判断した場合は、当該通信を行うお客さまに対して通信速度を制限することがあります。
  • ・余ったデータ量は翌月以降に繰り越しません。
  • ※3「LINEギガフリー」について
  • ・トークでの位置情報の共有、スタンプショップの利用、ニュース記事の閲覧など、一部 LINE ギガフリーの対象外があります。
  • ・OS、ブラウザ又はアプリケーションのバージョンアップ、アップデート、Wi-Fiからの切替その他技術的要因により、ギガフリーの対象外となる場合があります。詳細は、LINEMOホームページをご確認ください。
  • ・iOS 15以降でiCloud+を利用する際に、プライベートリレーをオンに設定した状態でSafariブラウザからギガフリーの対象サービスを利用すると、データ量を消費する場合がございます。プライベートリレーをオフにした場合、iOS 14以前同様にギガフリーの対象サービスがデータ量を消費せずご利用いただけます。
  • ・ギガフリーの対象サービスは、変更、追加、廃止又はギガフリーの対象外となることがあります。
  • ・時間帯により速度制御される場合あります。
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