格安SIM(MVNO)は「無制限」のサービスを提供していますが、「無制限」が指す内容は携帯電話会社によって異なります。そのため、格安SIMの「無制限」のプランを申し込む前に、「無制限」の意味や条件をしっかりと確認しておきましょう。
本記事では格安SIMの「無制限」をデータ容量と音声通話に分けてわかりやすく解説します。格安SIMの「無制限」に興味がある方は、参考にしてください。
更新日:2024.01.24
格安SIMとは、月額基本料が抑えられているSIMカードやeSIMのこと、またはサービスを提供する事業者を指します。なお、格安スマホは月額基本料が抑えられているSIMカードやeSIMとスマホのセットのこと、または提供する事業者を指します。
格安SIMには「無制限」を売りにしている携帯電話会社があります。「無制限」の意味は携帯電話会社や料金プランによって異なり、大きく2つに分けられます。
2つを順番に解説します。
多くの場合、格安SIMの「無制限」はデータ容量が無制限であることを指します。
データ容量とは、携帯電話会社の回線でやり取りできるデータ通信量のことで、主にインターネットや通信が必要なアプリを利用した時に消費されます。
大抵の場合、月々に利用できる量はプランごとに決まっており、上限に到達すると速度制限が発生して通信速度が低下します。例えば、データ容量の上限が3GBの場合は、3GBを超えた時点で通信速度が制限されるので、インターネットの使いすぎに注意が必要です。
データ容量が無制限の格安SIMの場合は、上限を気にせずにインターネットやゲームアプリを楽しむことが可能です。
格安SIMのもう1つの「無制限」は、特定のサービスでのデータ消費がゼロになるケースです。
例えば、LINEMOはLINEのトークや音声通話、ビデオ通話がギガ(データ容量)の消費がゼロになる「LINEギガフリー」※1に対応しています。
LINEのメッセージや音声通話、ビデオ通話をどれだけ利用してもギガ(データ容量)は消費されません。データ容量を使い切って速度制限が発生したとしても、LINEアプリの通信速度は落ちることなく使えます。
仕事の連絡や資料の共有でLINEを頻繁に使用する方や、友達や家族と写真や動画を共有する機会が多い方におすすめのサービスです。
格安SIMの「音声通話無制限」は、音声通話がかけ放題になるサービスです。一般的に、スマホの音声通話は月額利用料とは別に通話料金が発生しますが、「音声通話無制限」が適用されている場合は通話料金が無料になるため、料金を気にせずに電話をかけられます。
ただし、格安SIMの「音声通話無制限」には、次のような注意点があります。
契約前に上記の注意点を確認しましょう。
順番に解説します。
格安SIMの「音声通話無制限」は、料金プランやオプションの有無によって内容が次のように異なります。
格安SIMで通話料金が無料になる回数や時間に制限がない場合は、月額利用料がやや高額になる傾向があります。一方で、回数や時間に制限がないため、仕事やプライベートで頻繁に電話する方や、長電話する方に向いています。
通話料金が無料になる回数や時間に制限がある場合は、制限なしの場合と比べて月額利用料が安くなる傾向があり、制限内での利用であれば追加料金は発生しません。ただし、制限時間を超過すると通話料金が発生するので、超えないように注意しましょう。
格安SIMの「音声通話無制限」は、特定の通話アプリを利用した場合に限定されていることがあります。
格安SIMが提供する音声通話アプリは「プレフィックス(中継電話)」を用いています。090、080、070から始まる番号で発信する時に、アプリが特別な番号を頭に付けて発信し、電話回線の一部を別の回線に中継する方式です。
通話専用の電話回線を使用しつつ、途中で低価格な回線を経由するため、通話料金を無料で提供できるという仕組みです。
上記のケースの場合は、標準の通話アプリを使用してしまうと通話料金が無料にならないので、注意しましょう。
データ容量が「無制限」の格安SIMを利用する際の注意点は以下の通りです。
上記の注意点を順番に解説します
格安SIMで「無制限」と記載があっても、上限や制限が決まっているものもあります。
本当の意味でデータ容量や音声通話で「無制限」のサービスを提供している格安SIMは少ないので、契約する際は上限や制限の内容をしっかりと確認しましょう。
データ容量が無制限でも、一定期間での利用上限に達すると、速度制限が発生して通信速度が低下する場合があります。例えば、1日で大量のデータや動画などをダウンロードすると、事業者側の判断で通信速度が低下する可能性があります。
格安SIMの料金プランによって速度制限が発生する条件や解除条件、制限速度は異なります。速度制限が発生すると、メッセージのやり取りは可能ですが、頻繁な動画の視聴やオンラインゲームをプレイするのは難しくなるので注意しましょう。
格安SIMの料金プランにもよりますが、データ容量の上限が高いほど、月額基本料も高くなる傾向にあります。
例えば、スマホのデータ消費が少ないユーザーがデータ容量無制限のサービスを利用していると、かえって割高になる可能性があります。格安SIMでスマホの通信費を節約したい場合は、スマホの使用頻度に合った料金プランを選ぶと良いでしょう。
LINEMOは月間データ容量が20GBのスマホプランと、3GBのミニプランがあります※2。
スマホプラン | ミニプラン | |
---|---|---|
データ量 | 20GB | 3GB |
月額基本料(税込) | 2,728円 | 990円 |
LINEギガフリー | 対応 | 対応 |
データ量超過後の通信速度 | 最大1Mbps | 最大300kbps |
契約後のプラン変更 | ミニプランに変更可能 | スマホプランに変更可能 |
スマホプランは動画やゲームアプリをたっぷりと楽しみたい方、ミニプランはスマホの通信費を抑えたい方におすすめの料金プランです。また、料金プランは途中で変更可能なので、ご自身の状況やスマホの使用頻度に合わせて選びましょう。
LINEMOのスマホプランとミニプランにはLINEのトークや音声通話、ビデオ通話がギガ(データ量)の消費がゼロになる「LINEギガフリー」(※1)に対応しています。
「LINEギガフリー」は、LINEの音声通話やビデオ通話をどれだけ利用してもギガ(データ容量)が消費さないサービスです。例えば、ライトユーザーの方は月額990円(税込)のミニプランにのりかえて、通話をLINEのみに限定すれば、スマホをお得に使えます。
LINEMOには通話オプションとして、通話準定額と通話定額の2種類があります(※3)。
月額料 | 通話料 | |
---|---|---|
オプションなし | なし | 30秒ごとに22円かかる |
通話準定額 | 550円(税込) | 1回5分までの国内通話が無料 5分超過後、30秒ごとに22円かかる |
通話定額 | 1,650円(税込) | 国内通話が常に無料 |
さらに今なら新規加入者を対象に「通話準定額」が6カ月間、実質月額0円、「通話定額」が6カ月間実質月額1,100円(税込)で利用できる通話オプションキャンペーン2を開催しています(※4)。
「通話準定額」に加入した場合、LINEMOの契約から7カ月目まで、5分以内の国内通話の月額料と通話料金が無料になるので、通話料金を節約したい方はのりかえの検討をおすすめします。
格安SIMの「無制限」が指す内容や詳細は、携帯電話会社や料金プランによって異なります。データ容量が無制限なのか、音声通話が無制限なのか、「無制限」の回数や時間に上限はないかなど、契約する前に確認しておきましょう。
また、格安SIMの「無制限」プランは、スマホの使用頻度が少ない方にとってはかえって割高になってしまう可能性があります。スマホの通信費を節約したい方は、ご自身に合った適切なプランを選びましょう。
※当ページの内容は公開日時点の情報です。
※表示価格は特に断りがない限り税込です。