格安スマホは大手キャリアに比べると月額基本料が抑えられているので、スマホの通信費を節約したい方におすすめです。
ただし、格安スマホ回線ごとの違いや大手キャリアとの違いなどを知っておかないと、ご自身のスマホの使い方や頻度に合った格安スマホ回線を選ぶことは難しいです。
本記事では格安スマホの回線による違いや、大手キャリアとの違い、サービスの選び方などを解説します。
更新日:2023.12.7
大手キャリアと格安スマホの違いはいくつかありますが、最大の違いは自社で通信回線を所有しているかです。次項より、大手キャリアと格安スマホを詳しく解説します。
キャリアとは、スマホのインターネット回線や通話回線を提供する移動通信事業者を指す用語です。一般的には、自社で通信回線を所有している会社や事業者をキャリアと呼ぶ傾向があります。
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天などの事業者が該当し、事業規模の大きさから大手キャリアと呼びます。自社で通信回線を持っているため、比較的通信品質が高い傾向にあります。
大手キャリアの特徴は、以下の通りです。
格安スマホは、キャリアに比べて安く使える携帯電話会社の総称です。
キャリアから通信回線を借りている会社や事業者が運営しており、SIMカードとスマホのセットを販売しているブランドやそのサービスは「格安スマホ」とされます。
また、携帯電話会社によってはSIMカードだけの販売をしておりそのブランドやサービスの総称を「格安SIM」と呼びます。
格安スマホの特徴は以下の通りです。
大手キャリアのように自社で回線網を所有しているドコモ、au、ソフトバンクなどの事業者をMNO(Mobile Network Operator)と呼びます。また、事業者(MNO)から通信回線を借りている事業者をMVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼びます。
以下の表は、それぞれのメリットをまとめたものです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
MNO |
・自社で通信回線を所有しているので通信品質が高い ・実店舗があるブランドは、サポートが手厚い ・実店舗がないブランドは、中~低価格でオンライン手続きができる |
・MVNOよりも料金が高い傾向にある |
MVNO | ・大手キャリアに比べて月額料金が低い |
・実店舗がない場合もある ・回線の混雑時などに、通信速度が遅くなる場合がある |
インターネットは利用者が多くなるほど通信品質が不安定になりやすいです。そのため、MNOとMVNOの通信品質は同等ではなく、混雑しやすい時間だとMVNOの通信速度は遅くなることがあります。
一方で、MVNOは自社で通信設備を所有していないため、通信設備の維持にかかるコストがかからず、月額料金がMNOに比べて抑えられます。
また、MVNOごとに料金プランやサービス内容も異なるので、ご自身に合ったプランを見つけやすい点も魅力です。
なお、LINEMOはソフトバンクが運営しているブランドのため、MNOに分類されます。大手キャリアの安定した通信回線を利用でき、格安SIMや格安スマホのように通信費を抑えることができます。
またオンライン手続きにより、来店せずにスムーズな乗り換えができます。
格安スマホは事業者ごとに、特徴やサービス内容が次のように異なります。
上記の違いを順番に解説します。
格安スマホは事業者ごとに借りている通信回線が異なるため、回線速度も違います。
回線速度はインターネットを快適に楽しむために重要なポイントです。しかし、MVNOはMNOから通信回線を借りているので、お昼休みや通勤時間帯、夜間など通信が混み合う時間帯だと回線速度が低下するケースがあります。
なお、LINEMOは、MVNOと違い大手キャリアであるソフトバンクが提供しているオンライン専用ブランドのため、大手キャリアと同等の安定した通信速度で利用できます。
格安スマホはキャリアに比べて月額料金が抑えられていますが、ブランドによって料金プランは異なります。
一般的にデータ量が多いほど月額料金は高く、少ないほど安い傾向にあります。また、ブランドによっては余ったデータ量の翌月繰越のサービスや音声通話オプションの有無なども異なるため、選ぶ際によく比較しましょう。
LINEMOのスマホプランやミニプランでは、LINEアプリでのトークや音声通話、ビデオ通話の特定機能がギガ消費ゼロになる「LINEギガフリー」を利用できます(※)。
格安スマホの回線ごとに対応しているサービスや、開催しているキャンペーンなども異なります。
普段よく利用するアプリやサービスがお得になるキャンペーンを開催している格安スマホの回線を選ぶのもおすすめです。
ただし、サービスやキャンペーンは対象者が限られていることがあります。契約する前に、キャンペーンの対象なのか、終了期間はいつかなどに注意しましょう。
格安スマホの回線を選ぶ時のポイントは以下の通りです。
上記のポイントを順番に解説します。
格安スマホの回線はブランドごとに月額基本料が異なります。また、料金プランによってデータ量やキャンペーンなどのサービス内容も異なる場合があるので、全体を確認して金額が適切か考えると良いです。
LINEMOの場合、料金プランはスマホプランとミニプランの2つがあります(※)。
スマホプラン | ミニプラン | |
---|---|---|
データ量 | 20GB | 3GB |
月額基本料(税込) | 2,728円 | 990円 |
LINEギガフリー | 対応 | 対応 |
データ量超過後の通信速度 | 最大1Mbps | 最大300kbps |
契約後のプラン変更 | ミニプランに変更可能 | スマホプランに変更可能 |
上記のプランを1年間継続した場合の通信料金は以下の通りです。
月額料金 | 1年間 | |
---|---|---|
スマホプラン(税込) | 2,728円 | 32,736円 |
ミニプラン(税込) | 990円 | 11,880円 |
ミニプランにすれば、スマホの通信料金を年間11,880円(税込)までに節約できます。
格安スマホは料金プランによって1カ月に利用できるデータ量が異なります。例えば、LINEMOのスマホプランは月間20GB、ミニプランは3GBまでです。
データ量1GBでできることは、メールの送信や動画の視聴など用途によってさまざまです。
用途 | 1GBでできること |
---|---|
メールの送信 | 約2,090通(1日あたり 約69.5通) |
ニュースサイトの閲覧 | 約3,490ページ(1日あたり 約116.5ページ) |
インターネット動画の視聴 | 約4.5時間(1日あたり 約9分) |
音楽のダウンロード | 約250曲 |
なお、メールは約500KB/1通(添付ファイル含)、ニュースサイト、約300KB/1ページ、インターネット動画は、約4MB/1分(中画質)、音楽のダウンロードは約4MB/1曲(約4分間の楽曲)の計算です。
データ量が多いほど、スマホでインターネットやアプリをたっぷりと楽しむことができます。
例えば、LINEMOの場合はソフトバンク回線など、格安スマホにより利用する回線が異なります。
最近は大手キャリアがより速度の速い5G対応エリアを拡大しており、格安スマホでも利用できることがあります。ただし、対応機種や対応エリアが限定されていることが多いので、5G回線を利用したい方は事前に確認しましょう。
LINEMOはソフトバンクの通信回線が利用できます。対象となるエリアは、高速大容量のSoftBank 5G<28GHz、3.7GHz>(新周波数)にも対応しています※。
大手キャリアから通信回線を借りているMVNOの場合、回線へのアクセスが集中する時間帯には、速度が低下するケースがあります。
一方でLINEMOは、ソフトバンク回線を利用できるMNOのため、大手キャリア並みの安定した通信品質でインターネットを楽しめます。
また、LINEMOのスマホプランとミニプランには、LINEでのトークや音声通話、ビデオ通話がギガ(データ量)の消費がゼロになる「LINEギガフリー」(※1)に対応しています。
LINEMOのキャリア回線でLINEの音声通話やビデオ通話をどれだけ利用しても、月間データ量を消費しないサービスです。また、データ量を使いきって速度制限が発生していても、LINEの音声通話やビデオ通話は影響を受けません。
格安スマホは回線ごとに回線速度や料金プラン、キャンペーンなどが異なります。そのため、月額基本料がご自身にとって適切なのか、データ量は十分なのか、エリアや通信品質などを比較して格安スマホの回線を選ぶことが重要です。
LINEMOは、スマホのセット販売がないMNOブランドです。
スマホ本体は、ご自身で用意していただく必要がありますが、大手キャリアと同等の通信品質でインターネットやアプリを利用でき、スマホの使い方や使用頻度に合わせてお得な料金プランを選ぶことができます。
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