通信障害が発生すると、スマホやタブレットがインターネットにつながらなくなる、または電話がつながらなくなるなどの影響があります。
また、端末が利用できないと仕事のメッセージを送れない、アプリが正しく機能しないなどのトラブルが発生するため、万が一に備えておく必要があります。
本記事では通信障害が発生する原因と、備えておくためにできることをわかりやすく解説します。
更新日:2023.8.4
通信障害とは、インターネットや通話などの通信機能が正常にはたらかない状態を指します。現代社会は通信網を必要とするサービスが多く、通信障害が発生すると次のような影響があります。
過去には全国で通信障害が発生し、音声通話は約2,000万人以上、データ通信は700万人以上が影響を受け、過去最大規模の損害を受けた事例もあります。
通信障害が起きる原因は以下の通りです。
上記の原因を順番に解説します。
通信障害の原因で多いのが、ネットワークを構成するサーバーやケーブルなどの電気通信設備の故障です。
インターネットは、複数のサーバーや大規模データセンターをケーブルでつないでいる通信網です。目的のサーバーまで多数の中継機器を通過しますが、途中の電気通信設備が故障してしまうと、インターネットを利用できません。
通信障害が起きた原因が電気通信設備の故障の場合、故障個所の復旧後、再び通信ができます。しかし、故障原因がすぐに判別できなければ、修理から復旧までに時間がかかる可能性があります。
輻輳(ふくそう)とは、ものが一か所に集まることを意味します。
インターネット関連の用語で用いる場合は、「ネットワーク関連の機器のいずれかにトラフィック(一定の時間内に送られるデータ通信)が集中している状態」を指します。
ネットワークは、利用者が多くなりデータのやり取りが増えて集中すると、通信速度の低下やサービスへの接続が不可能になる傾向があります。
つまり、ゲームの大規模なアップデートや年末年始などのタイミングで大勢の方が一度に同じ回線にアクセスすると、回線が混雑してインターネットが遅くなる、あるいは使えなくなるなどの通信障害が発生するケースもあります。
ネットワークの設定やケーブル配線の間違いなどによるヒューマンエラーが原因で通信障害が発生する場合もあります。
過去には、作業マニュアルの取り違えによりルーターの設定ミスやソフトウェアの仕様や手順を勘違いしたことで、大規模な通信障害が起きています。
ヒューマンエラーは電気通信設備の故障やトラフィックの輻輳と違って、予期しないトラブルです。そのため、事前準備不足による作業着手の遅延が起きやすく、復旧までに時間がかかる傾向にあります。
特定のWebサイトのサービス提供を妨害する目的のサイバー攻撃によって、通信障害が発生する可能性もあります。
これは、サイバー攻撃によってトラフィックが増加し、ネットワークに負荷がかかることで遅延が発生したり、停止したりした場合に起こります。
サイバー攻撃を受けると通信障害以外にもさまざまな問題が発生する危険性があるため、通信事業者やWebサービスの運営元は常に最新のセキュリティ対策を維持する必要があります。
利用しているスマホが通信障害でインターネットにつながらない場合は、次の方法を試してみましょう。
上記の対処方法を順番に解説します。
モバイル回線とは別で固定回線も契約している場合は、固定回線に切り替えることで一時的に解決できます。
自宅に固定回線を設置している方は、スマホとWi-Fiルーターを接続して、固定回線に切り替えましょう。
このように、複数のインターネット回線サービスと契約していれば、1つの回線サービスが通信障害で利用できない場合でも、ほかの回線サービスでカバーができるため安心です。
外出先で通信障害によってインターネットが利用できない場合は、フリーWi-Fiを活用しましょう。
フリーWi-Fiとは、公共の場所で誰でも利用できるように無料で提供、開放されているWi-Fiサービスのことです。無料で利用でき、手続きが不要の場合もあるため、すぐにインターネットにつながります。
ただし、フリーWi-Fiはセキュリティが脆弱なので、外出先でつなげてもクレジットカードやパスワードの入力などが必要な操作は避けましょう。
災害が原因で通信障害が発生した際には、「00000JAPAN」(ファイブゼロ・ジャパン)の利用をおすすめします。
日本では、地震や豪雨などの災害時に被災者がインターネットに接続できるように、無線LANのアクセスポイントを無料で開放する試みがあります。
「00000JAPAN」はキャリア回線に関係なく誰でも利用できるフリーWi-Fiの一種で、安否確認や情報収集などに用いることが可能です。
非常時にスマホやタブレットがあれば認証手続きなしにインターネットに接続できる仕組みですが、こちらもフリーWi-Fiのためセキュリティの観点からは個人情報やクレジットカードの入力などは避けることをおすすめします。
通信障害が起きてしまうと、インターネットを介したサービスが利用できなくなります。スマホで仕事先とやり取りしたり、QRコード決済が利用できなくなったりするなど、さまざまな場面で不便です。そのため、通信障害に備えて事前に準備をしておくと良いでしょう。
突然の通信障害に備えてできることは、複数の回線を用意しておくことです。
普段使用しているスマホの回線で通信障害が発生しても、別のインターネット回線サービスに切り替えれば通信障害を回避できます。
最近のスマホにはSIMカードを2枚挿入できる、あるいはスマホに内蔵されている「eSIM」と組み合わせて2種類の回線を切り替えられるデュアルSIM機能が搭載されています※1。
サブ回線を契約している方は、デュアルSIM機能により通信障害でインターネットが使えなくなるリスクの分散が可能です。
LINEMOのSIMカードに切り替えれば、LINEのメッセージや音声通話、ビデオ通話をどれだけ利用してもギガ(データ量)は消費しません。
デュアルSIMでLINEMOと契約すれば、別のSIMカードをメインに使いつつ、LINEでやり取りをする時や、通信障害が起きた時はLINEMOに切り替えるような使い方ができます(※1)。
通信障害は電気通信設備の故障やヒューマンエラーなどが原因で発生するトラブルで、インターネットや通話などの通信機能が正常にはたらきません。
通信障害が発生すると、スマホやタブレットでインターネットにつながらなくなり、ATMでお金を引き出せない、物流や交通システムに影響を与えるなどの社会的な混乱を招きます。
対策として事前に準備できることは、自宅に固定回線を引いたり、デュアルSIM機能を活用したりするなど、複数のインターネット回線サービスと契約しておくことです。
おすすめのブランドはLINEMOです。ライフスタイルに合わせて選べる2つのプランがあり、それぞれLINEのギガ(データ量)の消費がゼロになるサービスに対応しています。
また、ソフトバンクと同一の安定した通信をお得な月額料金で利用できるのもポイントです。
ドコモやauの回線を利用している方は、通信障害に備えてLINEMOへの申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
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