デュアルSIMとは、一台のスマホに2つのSIMを搭載できる機能のことです。仕事とプライベートで2種類の電話番号を使いたい、あるいはスマホ代の節約などを考えている方におすすめの機能です。
ただし、デュアルSIMには注意すべきポイントがあります。
本記事ではデュアルSIMの組み合わせのポイントやメリット・デメリットなどをわかりやすく解説します(※1)。
更新日:2024.5.13
デュアルSIMとは、1台のスマホで2種類のSIMを搭載、使い分けることができる機能です。
2つの通信回線を利用できるので、1台のスマホで仕事とプライベートで電話番号を分けることができます。また、2つのSIMをデータ通信専用と音声通話専用に分けて、スマホ代の節約をする使い方も可能です。
SIMには、小型カード型のSIMカードと埋め込み型のeSIMの2つの種類があります。それぞれの特徴を詳しく解説します。
SIMカードとは、通信会社と契約した方の情報が記録されている小型のICカードです。スマホやタブレットに挿入すると通信回線を利用でき、インターネットや電話につながります。
「標準SIM」、「microSIM」、「nanoSIM」の3種類があり、種類によって大きさが異なります。現在のスマホには、nanoSIMが多く使われています。
デュアルSIMの場合は、上記のSIMカードを2枚スマホに差し込んでいる状態、あるいは機能を指します。
eSIMとは、スマホ内に埋め込まれたSIMのことです。手続き〜開通まですべてオンラインで完結し、遠隔でeSIM内に情報が組み込まれます。カードを抜き差しする手間もないうえに、破損や紛失の心配もありません。
デュアルSIMとは、2種類のSIMカードが入っている状態を指します。ただし、次の表のように4種類あり、それぞれの機能が違います。
機能 | 概要 |
---|---|
DSSS (デュアルSIMシングルスタンバイ) |
・2つのSIMのうち、どちらか片方を有効にする ・有効にしたSIMの電話番号でのみ電話や通信が可能 ・別のSIMに切り替える場合は手動で行う |
DSDS (デュアルSIMデュアルスタンバイ) |
・2つのSIMが両方とも有効になっている ・自動で切り替え可能 ・2つのSIMで同時に通信、通話はできない ・片方は3G回線を使用する |
DSDV (デュアルSIMデュアルVoLTE) |
・2つのSIMが両方とも有効になっている ・自動で切り替え可能で、基本的な機能はDSDSと同じ ・2つのSIMで同時に4G回線が利用できる |
DSDA (デュアルSIMデュアルアクティブ) |
・2つのSIMが両方とも有効になっている ・自動で切り替え可能で、基本的な機能はDSDVと同じ ・2つのSIMで同時に通信が可能 |
デュアルSIMに対応したスマホであっても、どの機能に対応しているかで使い勝手が異なります。スマホを購入する際は、対応している種類を確認しましょう。
デュアルSIMのメリットは以下の通りです。
・SIMカードを差し替えずに別の通信回線を利用できる
・1台のスマホを目的ごとに使い分けられる
・複数のキャリア回線を利用できるので通信障害などに対応できる
・スマホ料金を安くできる可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
デュアルSIMのメリットは、SIMカードの入れ替えをせずに、別の通信回線をすぐに利用できることです。スマホによってはSIMカードの入れ替えや設定は手間がかかるため、複数の回線を簡単に利用できるのは便利です。
1台のスマホを目的ごとに使い分けられるのもメリットとして挙げられます。例えば、仕事用とプライベート用で電話番号を分けたい時に、デュアルSIMは役立ちます。
基本的に、1つのSIMに対応している通信回線と電話番号は1つです。つまり2つのSIMを利用できるデュアルSIMなら、2つの電話番号を1台のスマホで利用できるということです。デュアルeSIM対応機種では、2つの回線を契約して内蔵eSIMに2つの情報を組み込むことで、2つの電話番号を活用できます。
2つのSIMが別々のキャリア回線を使用している場合、片方で通信障害が起きていても、もう片方の回線で対応できるのもデュアルSIMのメリットです。
大きい災害時には通信障害が発生する可能性が高い傾向にあります。NRIが実施したアンケート調査結果では、デュアルSIMを通信障害時の対策としている方も一定数いることがわかっています。一方で、大半の方が通信障害時の対策をしていません。
情報収集のデバイスとしてスマホを活用されている方は多いと思います。これを機にデュアルSIMで通信障害時の対策を講じてみても良いかもしれません。
デュアルSIMは、スマホ代の節約にも役立ちます。例えば、月額料金が安い音声通話SIMとデータ通信SIMを組み合わせることで、スマホ料金を安くできる可能性があります。
スマホの使い方に応じて、SIMを上手に組み合わせてみましょう。
デュアルSIMのデメリットは以下の通りです。
全てのスマホがデュアルSIMに対応しているわけではありません。特に以前は、限られた機種でしかデュアルSIMを利用できませんでした。例えば、AndroidスマホだとGoogleのPixelシリーズのほかはSIMフリースマホ、iPhoneだとiOS 12.1 以降を搭載した iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降の機種が該当します。
昨今は、各スマホメーカーでSIMフリーモデルのリリースに積極的なこともあり、デュアルSIM対応機種が増えつつあります。
SIMカード2枚でデュアルSIMを利用する場合、スマホによってはmicroSDカードが使えなくなることがあります。microSDカードが使えなくなる可能性のあるスマホは、SIMカードとmicroSDカードを挿入する場所が同じスマホです。microSDカードが使えなくなると、写真や動画などの保存先がスマホ本体になります。たくさん写真や動画を撮る方は、この点に留意しておく必要があります。
デュアルSIMの組み合わせを考える際は、ご自身の目的に合った通信会社、格安SIMのサービスを選ぶと良いです。
例えば仕事とプライベートで電話番号を分けたい場合、音声通話に対応しているSIM同士を組み合わせれば、2つの電話番号を利用できます。
スマホの通信費を抑えたいという方は、月額料金の安い音声通話SIMとデータ通信SIMを組み合わせるなどすると、スマホ代の節約につながるためおすすめです。
また、ご自身の利用しているアプリをより快適に使えるサービスを提供しているSIMを組み合わせる方法もあります。
デュアルSIMの組み合わせはいくつかありますが、おすすめの組み合わせはデータ通信用のeSIMと通話し放題のSIMです。
SIMカードとeSIMの組み合わせの場合、microSDカードを挿入するスロットを塞がずに済みます。また、使用量が変動しやすいデータ通信用にプラン変更が簡単に行えるeSIMと、通話し放題のSIMの組み合わせによってスマホ代を抑えられる場合があります。
デュアルSIMに対応しているスマホを用意して、SIMカードを2枚、あるいはeSIMを2つ、またはSIMカードとeSIMの申し込みをしましょう。手続きが済んでSIMカードが届いたら、デュアルSIMの設定を行います。
次の表はAndroidスマホとiPhoneのデュアルSIMの設定方法をまとめたものです。
SIMカード2枚 | eSIMとSIMカード | |
---|---|---|
Androidスマホ |
1. スマホの電源を切る 2. 2枚目のSIMカードを装着する 3. スマホの電源を入れる 4. 「設定」をタップする 5. 「ネットワークとインターネット」をタップする 6. 「モバイルネットワーク」をタップする 7. 携帯電話会社ごとのAPN設定を行う |
1. 1枚目のeSIMの設定を行う 2. 設定したモバイルデータ通信をオフにする 3. 2枚目のSIMカードを装着する 4. スマホの電源を入れる 5. 「設定」をタップする 6. 「ネットワークとインターネット」をタップする 7. 「モバイルネットワーク」をタップする 8. 携帯電話会社ごとのAPN設定を行う |
iPhone | iPhoneはSIMカードを2枚挿入できない |
1. 1枚目のeSIMの設定を行う 2. 設定したモバイルデータ通信をオフにする 3. 2枚目のSIMカードを装着する 4. スマホの電源を入れる 5. 携帯電話会社のAPN構成プロファイルをダウンロードする 6. 「許可」を選択する 7. ダウンロードが完了するまで待つ 8. 「設定」をタップする 9. 「モバイル通信」をタップする 10. 「モバイルデータ通信」をタップして、利用する回線をSIMカードのほうに切り替える 11. 「設定」に戻り「一般」をタップする 12. 「VPNとデバイス管理」をタップする 13. 「ダウンロード済みプロファイル」にある携帯電話会社のAPN構成プロファイルを選択する 14. 「インストール」をタップする 15. 「パスコード」をタップする 16. 「次へ」をタップする 17. 「インストール」をタップする 18. インストールが完了するのを待つ 19. 「完了」をタップして「構成ファイル」に携帯電話会社のサービス名が表示されているのを確認する |
デュアルSIMの設定で注意すべきポイントは以下の通りです。
デュアルSIMの設定は複雑なので、携帯電話会社の公式ホームページやスマホの取り扱い説明書などを読んで行いましょう。
デュアルSIMでSIMを組み合わせたいという方には、LINEMOがおすすめです。
LINEMOではSIMカードとeSIMを選ぶことができます。
また、LINEMOでは「通話オプション割引」などのキャンペーンを定期的に行っています。通話オプション割引は、LINEMOのご契約から7カ月目まで「通話準定額」が実質月額0円、「通話定額」が実質月額1,100円(税込)で利用できるキャンペーンとなります(※2)。つまり、LINEMOの通話オプション割引キャンペーン2と、データ通信用の料金プランを組み合わせれば、スマホ代の節約につながるのです。
ほかにも基本料金が実質無料になるキャンペーンや他社からの乗り換えや新規ご契約の方へPayPayポイントがもらえるキャンペーンもご用意しております。キャンペーンは月によって内容が異なるため、現在実施中のキャンペーンは公式サイトからご確認ください。
LINEMOには20GB大容量のスマホプランと、3GB小容量のミニプランの2種類があります(※3)。
スマホプラン | ミニプラン | |
---|---|---|
データ量 | 20GB | 3GB |
月額基本料(税込) | 2,728円 | 990円 |
LINEギガフリー(※4) | 対応 | 対応 |
データ量超過後の通信速度 | 最大1Mbps | 最大300kbps |
契約後のプラン変更 | ミニプランに変更可能 | スマホプランに変更可能 |
スマホプランはデータ量が月間20GBで、月額基本料が2,728円(税込)です。20GBと通信データ量が多いので、動画や音楽、ゲームアプリなどを楽しむことが可能です。
ミニプランはデータ量が月間3GBで、月額基本料が990円(税込)です。スマホプランに比べてデータ量は少ないですが、ミニプランだと年間のスマホ基本料が11,880円(税込)と1万円強に抑えられます。
LINEMOでは、LINEのトークや音声通話、ビデオ通話がギガ(データ量)の消費がゼロになる「LINEギガフリー」に対応しています(※4)。
LINEアプリの音声通話やビデオ通話をどれだけ利用してもデータ量を消費しません。また、動画や音楽、ゲームアプリなどでスマホのデータ量を使いきって速度制限が発生しても、LINEアプリのトークや音声通話などは影響を受けません(※4)。
日頃からLINEアプリでお友達やご家族とコミュケーションを取っている方は、2枚目のSIMカードにLINEMOの検討をおすすめします。
LINEMOではスマホの販売をしている店舗がほとんどありません。LINEMOを利用したいと考えている方は、ご自身でスマホを用意する必要があります。
ご自身のライフスタイルやスマホの使用頻度に合った料金プランを選択でき、SIMカードのほかに、eSIMも選択できます。
LINEMOをご利用の際には、SIMロック解除するかSIMフリースマホを用意する必要がありますが、デュアルSIMの組み合わせとしておすすめの携帯ブランドです。
LINEMOは、ソフトバンクの格安SIMブランドなので、月々の利用料金を安くしながら、安定した通信品質でスマホを利用できる点が魅力です。
デュアルSIMは1台のスマホで2種類のSIMを使い分けることができる機能です。
仕事とプライベートの電話番号を分けたい、大規模な通信障害に備えておきたい、スマホ代の節約をしたいなど、さまざまなシーンや目的に役立ちます。
SIMカード2枚、eSIMに組み込むデータを2つ、あるいはSIMカードとeSIMの組み合わせが可能ですが、スマホの機種やOSのバージョンによって使用できる組み合わせや設定方法が異なります。そのため、デュアルSIMを利用する際は注意事項を確認したうえで申し込みをしましょう。
デュアルSIMの組み合わせでおすすめな LINEMOは、 SIMカードとeSIMのどちらも選ぶことができる格安SIM(MNO)なので 、自分のライフスタイルに合った料金プランを選択できます。
デュアルSIMの組み合わせを考えている方はぜひLINEMOをご検討ください。
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