Wi-Fiとは?仕組みや種類、導入するまでの流れをわかりやすく解説

Wi-Fiとは?仕組みや種類、導入するまでの流れをわかりやすく解説

Wi-Fiとは何を指すのでしょうか?普段、自宅で利用しているという方でも、Wi-Fiの詳しい仕組みをご存知の方はそう多くはいないかもしれません。

現在ご自宅でWi-Fiを利用している方もそうでない方も、定期的にネットワーク構成を見直すことが、より快適にインターネットを楽しむコツです。

本記事では、Wi-Fiの仕組みや種類、ご自宅でWi-Fiを使えるようにするまでの流れ、通信速度で損をしないWi-Fiルーターの選び方を紹介します。

目次

Wi-Fiとは?

ご自宅でスマホやPCなどをインターネットにつなげる方法には、「有線LAN」と「無線LAN」があります。

「LAN」とは、英語の「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の略で、家庭内、会社内などの限定されたエリア内で利用するネットワークのことを指します。

有線LANは物理的なLANケーブルを通して通信する一方、無線LANは親機(アクセスポイント)の電波が届く範囲なら無線で通信できる点が特徴です。

「Wi-Fi」は、業界団体が定める無線LANの規格であり、Wi-Fiで利用される周波数帯は、「2.4GHz」と「5GHz」の大きく2種類があります。

  • 2.4GHz:周波数が低く電波が遠方まで届きやすい、障害物にも強い、しかしほかの機器と干渉を起こしやすい
  • 5GHz:Wi-Fi専用の電波で安定しているが、障害物には弱い

Wi-Fiは、有線LANと異なりケーブルが不要なので、PC周りをスッキリさせることができます。また、親機にWi-Fiルーターを設置していれば、複数のデバイスを同時にインターネットにつなげることができます。

モバイルデバイスの場合、Wi-Fiに接続している間は、子機となるモバイルデバイスで契約している通信事業会社のデータ容量を消費せずに済む点も魅力です。

Wi-Fiの仕組み

Wi-Fiの仕組み

Wi-Fiを利用するためには、基本となるインターネット環境が必要です。屋内と野外、それぞれでWi-Fiが使える仕組みを紹介します。

屋内の場合

屋内の場合は、ネットワーク構成のなかにWi-Fi機能を内蔵した「Wi-Fiルーター」を挟むことによって無線通信が可能です。

ご家庭内で固定回線(光回線)を利用している場合は、以下の構成になるのが一般的です。

1.電柱やビルの屋上に設置されたアクセスポイント(基地局)

2.モデムなどの光回線終端装置(ONU)

3.無線LANルーター

4.スマホなどの各端末

光回線終端装置(ONU)は、光回線を使用する際に必要となるもので、光信号とデジタル信号を変換し合うモデムなどの装置です。

屋内での利用の場合は、2.4GHz帯と5GHz帯の両方が使用可能です。

野外の場合

一方、キャンプ場などの野外でWi-Fi環境を構築する場合は規模が大きくなります。

野外利用を想定したFWA(固定無線アクセス)などを用いて、FWA(親機のアクセスポイント)からFWA(子機のアクセスポイント)へ無線通信の範囲を広げます。

FWAが複数つながることにより、建物から建物の間、別棟施設などの離れたエリアでの無線通信が可能となります。

キャンプ地やイベント会場などでWi-Fiが使えるのも、こうした設備が整えられているからです。

野外では、主に2.4GHz帯の利用が可能となり、5GHzの利用には特別なルールがあります。

5GHz帯の利用は総務省により細かく指定されており、5.6GHzは利用可、5.3GHz帯は利用不可となります。

5.2GHz帯に関しては、人工衛星や気象レーダーに影響を与える可能性があるため、上空側へ強い電波が出ないように工夫された専用の機器の使用などを総合通信局に登録する必要があります。

また上記とは別に、野外で個人利用をする場合には、持ち運びに便利な「モバイルWi-Fiルーター」も役立ちます。

自宅で使えるWi-Fiの種類

自宅で使えるWi-Fiの種類

以下では、ご自宅でWi-Fiを使えるようにするための3つの方法、どのような方におすすめなのかを紹介します。

  • 光回線
  • ホームルーター
  • モバイルWi-Fiルーター

光回線

「光回線」は現在主流の固定回線で、光ファイバーケーブルを用いた光信号による高速通信が可能です。インターネット利用に必要な「回線契約」と「プロバイダ契約」がセットになったサービスもあります。

利用し始めるまでにやや時間はかかるものの、本記事で紹介する3つのうち最も安定かつ高速なインターネット環境を構築できます。

あらゆるデバイスでストレスなくインターネットを利用したい方や、オンラインゲームや動画配信を行いたい方におすすめの方法です。

ホームルーター

「ホームルーター」は、スマホやタブレットと同じデータSIMを利用して、モバイル回線によるインターネット接続を行う据え置き型のルーターです。

ホームルーターでの通信の安定性は光回線に比べてやや劣りますが、月額料金は安い傾向にあります。

スマホと同じく一定のデータ使用量を超えると速度制限がかかるものもあるので、契約時には確認をしましょう。

ホームルーターは工事不要で、コンセントに挿せばすぐにWi-Fi電波を発してくれるため、数年で引っ越す予定がある方や、一時的にWi-Fiを利用したい方におすすめです。

モバイルWi-Fiルーター

「モバイルWi-Fiルーター」も、スマホやタブレットと同じデータSIMを利用して、モバイル回線によるインターネット接続ができる小型のルーターです。モバイルWi-Fiルーターは、工事不要ですぐに使用可能です。

ホームルーターとの違いは、持ち運び可能な小型のルーターでバッテリーが内蔵されており、充電により外出先や移動中でもWi-Fiを利用できる点です。

また、旅行中など短期間のレンタルもできます。短期間の利用目的であれば、光回線に比べて安い傾向にあります。

光回線と比べると通信速度が遅く、通信の安定性も心もとないと感じるかもしれません。毎月のデータ使用量が契約している料金プランの上限を超えると、速度制限がかかる場合もあります。

モバイルWi-Fiルーターは、手軽にWi-Fiを利用したい方や、場所を問わずに常にWi-Fi環境を作りたい方に好まれています。

Wi-Fiを導入する流れ

ご自宅でWi-Fiを使えるようにするまでの流れは、上記3つのうちどの方法を選ぶかによって異なります。光回線の場合のおおまかな流れは次のとおりです。

1. 回線事業者、プロバイダを決める

2. Wi-Fiルーター(無線LANルーター)などの必要な機器を用意する

3. 回線工事をしてもらう

4. ルーターを接続する

ホームルーターやモバイルWi-Fiルーターを利用する場合は、通信事業者で機器の購入またはレンタルを行い、月々の料金プランに加入します。

Wi-Fiルーターの選び方

ご自宅で利用するWi-Fiルーターの選ぶ際には、どのような点を意識すれば良いのでしょうか?以下では、「規格の違い」「周波数帯の違い」に分けて紹介します。

規格の違い

Wi-Fiには、利用する周波数帯や最大伝送速度に関係する「伝達規格」があります。新しく登場した規格ほど高速で安定した通信が可能です。

ご自宅用にこれから購入を検討するなら、最新規格であるWi-Fi 6に対応しているものをおすすめします。

Wi-Fiの伝達規格は以下となります。なお、これらは規格上の最大速度となります。

規格名 業界団体が定めたわかりやすい呼び方 使用する周波数帯 最大伝送速度
IEEE 802.11b 2.4GHz帯 11Mbps
IEEE 802.11a 5GHz帯 54Mbps
IEEE 802.11g 2.4GHz帯 54Mbps
IEEE 802.11n Wi-Fi 4 2.4GHz帯&5GHz帯 600Mbps
IEEE 802.11ac Wi-Fi 5 5GHz帯 6.9Gbps
IEEE 802.11ax Wi-Fi 6 2.4GHz帯&5GHz帯 9.6Gbps

周波数帯の違い

ご家庭で利用できるWi-Fiの周波数帯は、大きく「2.4GHz」「5GHz」の2つです。それぞれの特徴を理解して、環境に合った方を選択しましょう。

  • 2.4GHz:周波数が低く電波が遠方まで届きやすく、障害物にも強い。しかしほかの機器も利用する周波数帯なので干渉を起こしやすい
  • 5GHz:Wi-Fi専用の電波であるため安定しているが、一方で電波があまり遠くまで届かず、壁などの障害物に弱い

Wi-Fiで便利に利用できるデバイスの種類

本記事では、Wi-Fiを利用するシチュエーションを、スマホやノートPCを例に紹介しましたが、Wi-Fiを利用することで便利になるものは、ほかにもたくさんあります。

例えば、スマートスピーカーやテレビ、洗濯機、ロボット掃除機、人の動きを察知する人感センサーや監視カメラなどです。

Wi-Fi接続できる家電を使えるようになると、より生活が便利で楽しくなります。スマホやPCとともに検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ご自宅でWi-Fiを使うためには、固定回線(光回線)、ホームルーター、モバイルWi-Fiルーターのいずれかのインターネット環境が必要です。

それぞれ通信速度や安定性、料金やお手軽さが異なるので、じっくり検討することをおすすめします。

スマホやタブレットの通信をWi-Fiメインにすれば、月々のモバイル回線のデータ使用量を節約できます。少量のデータプランをお探しなら、LINEMOをぜひご検討ください。

LINEMOにはデータ量が月間3GBの「ミニプラン」と、月間20GBの「スマホプラン」の2つのプランがあります(※1)。

スマホプラン ミニプラン
データ量 20GB 3GB
月額基本料(税込) 2,728円 990円
LINEギガフリー 対応 対応
データ量超過後の通信速度 最大1Mbps 最大300kbps
契約後のプラン変更 ミニプランに変更可能 スマホプランに変更可能

ミニプランは月額990円(税込)です。データ量は月間3GBと少ないですが、月額基本料が抑えられているので、スマホ代を節約したい方や普段Wi-Fiに接続して利用することが多い方におすすめの料金プランです。

スマホプランは月額が2,728円(税込)です。データ量が月間20GBなので、動画や音楽、ゲームアプリなどをたくさん利用できます。スマホに触る頻度が多い方におすすめの料金プランです。

LINEMOのスマホプランとミニプランには、LINEでのトークや音声通話、ビデオ通話のギガ(データ量)の消費がゼロになる「LINEギガフリー」に対応しています(※2)。

どちらのプランも、LINEアプリのギガ(データ容量)を消費しない「LINEギガフリー」に対応しているので、ご家族やお友達とLINEアプリでメッセージ、音声通話、ビデオ通話をする方が、万が一速度制限にかかっていたとしても速度は変わらず快適に利用できます。

  • (※1)「スマホプラン」「ミニプランについて」
  • ・時間帯により速度制御の場合あり。
  • ・通話従量制(22円/30秒)。ナビダイヤル(0570から始まる番号)など異なる料金の電話番号があります。
  • ・契約者年齢が18歳以上であることが必要です。
  • ・法人は対象外です。
  • ・3G専用端末、VoLTEに対応していない端末、SIMロック解除に対応していない端末など一部対象外端末あり。
  • ・キャリアメールは利用できません。
  • ・SMSや海外でのご利用分などは別途料金が発生します。
  • ・1カ月あたりのデータ利用量がデータ量上限を超えた場合、月末まで、送受信時の通信速度を最大で、スマホプランについては1Mbps、ミニプランについては300 kbps に制限します。
  • ・データ量上限を超過した場合、追加データ(550円/1GB)を購入することで、通常速度でご利用いただけます。
  • ・月途中に解約の場合は、日割り計算は行いません。
  • ・ネットワークサービスの安定的な提供のため、時間帯により、動画、ゲーム等のサービス、AR(拡張現実)等の機能を用いたサービス、その他トラヒックの混雑を生じさせるおそれのあるサービスのご利用にあたり、通信速度を制御します。
  • ・通信が混雑し、又は通信の混雑が生じる可能性がある場合、ネットワーク全体の品質を確保するため、通信の種類及び内容にかかわらず、速度を制御する場合があります。
  • ・一定期間内に著しく大量の通信を継続的に行い、機械的な通信と当社が判断した場合は、当該通信を行うお客さまに対して通信速度を制限することがあります。
  • ・余ったデータ量は翌月以降に繰り越しません。
  • (※2)「LINEギガフリー」について
  • ・トークでの位置情報の共有、スタンプショップの利用、ニュース記事の閲覧など、一部 LINE ギガフリーの対象外があります。
  • ・OS、ブラウザ又はアプリケーションのバージョンアップ、アップデート、Wi-Fiからの切替その他技術的要因により、ギガフリーの対象外となる場合があります。詳細は、LINEMOホームページをご確認ください。
  • ・iOS 15以降でiCloud+を利用する際に、プライベートリレーをオンに設定した状態でSafariブラウザからギガフリーの対象サービスを利用すると、データ量を消費する場合がございます。プライベートリレーをオフにした場合、iOS 14以前同様にギガフリーの対象サービスがデータ量を消費せずご利用いただけます。
  • ・ギガフリーの対象サービスは、変更、追加、廃止又はギガフリーの対象外となることがあります。
  • ・時間帯により速度制御される場合あります。
  • ・LINEサービス内で有料のサービスを利用する場合は、別途お支払いが必要です。

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