スマホやタブレットには、物理的なキーボードや文字キーは備わっていません。その代わりに、カスタマイズが可能なソフトウェアキーボードを利用します。
そして多くの方が利用する文字入力の方法が「フリック入力」です。
フリック入力は、なぜ人気があるのでしょうか。また、どのような設定をすると、フリック入力が利用できるようになるのでしょうか。
本記事では、フリック入力を含むスマホの文字入力方法の種類と、フリック入力の特徴などを紹介します。
更新日:2023.5.31
現在販売されているスマホやタブレットは、前面の大部分をディスプレイが占める「フルディスプレイ」タイプが主流です。
ガラケーやパソコンのようにボタンやキーボードがない代わりに、ディスプレイに表示されるソフトウェアキーボード(オンスクリーンキーボード)を利用して文字を入力します。
ソフトウェアキーボードの良いところは、好きな形式のキーボードにいつでも切り替えられる点です。広く知られているのはフリック入力ですが、人により使いやすい入力方法は異なります。
スマホやタブレットで文字を入力する方法は、全部で5つあります。以下では、それぞれの入力方法を紹介します。
フリック入力は、ディスプレイに指を置き、指先のはらいで感覚的に文字を入力するスマホやタブレット特有の入力方法です。最小限の指の動作で一文字を入力できるメリットがあります。
「フリック(flick)」とは、英語で「指でサッとこする」という意味を持ちます。
例えば、かな表示の12キーボードで「あ段」の文字キーにロングタッチすると、上下左右に「い」「う」「え」「お」と花びら状にキー入力ガイドが表示されます。
「あ」を入力する場合はそのまま、そのほかの文字を入力する場合は表示されているキーの方向へ指をはらいます。
入力方法を覚えたての頃は、目的の文字を探すのに戸惑うかもしれませんが、慣れてくると素早い文字入力が可能になります。
トグル入力は、携帯電話(ガラケー)のボタン入力に似た方法です。
「トグル」とは、同じ操作を繰り返して機能や状態を切り替える仕組みを指します。
かな表示の12キーボードで「あ段」の文字キーをタップするごとに、「あ→い→う……」や「さ→し→す……」のように変化します。タップを止めるか、別のキーをタップした時点で文字が入力される仕組みです。
英字に変更したい場合は、「A」のキーをタップします。文字キーをタップすると、「a→b→c→A→B…」と変化します。
トグル入力は、同じキーをタップするだけで、どなたでも確実に文字を入力できます。
ただし、「お」や「こ」などの「お段」の文字は5回タップする必要があり、一度文字をスルーしてしまうともう一周タップしなければならず、入力に時間がかかる場合もあります。
フルキー入力は、パソコンのキーボード配列に似た入力方法です。キーボード配列の文字を左上から右へ順番に読むと「Q」「W」「E」「R」「T」「Y」となることから、「QWERTY(クワーティ)入力」とも呼ばれます。
「かな」を入力する場合はローマ字入力となり、英字の場合は入力した文字が直接反映されます。
フルキー入力では、ディスプレイに表示されるキーの数が多くなるため、キーボード配列を覚えるまでは時間がかかるかもしれません。
その一方で、パソコンのキーボードに慣れ親しんだ方にとっては快適な入力方法です。仕事での操作と統一したい方は、フルキー入力に設定するのも良いでしょう。
音声入力は、スマホのマイクに向かって発声し、スマホのマイクがその音声をひろって文字に起こす方法です。
文字を挿入したい箇所に挿入ポイントを置いてから、ソフトウェアキーボードにあるマイクキーをタップして入力したい言葉を話します。
iPhoneの場合、音声入力は手動で停止するか、30秒間何も話さなければ自動的に停止します。句読点や記号を入力したい場合は、それぞれのコマンドを読み上げます。
iPhoneの場合の入力例は、以下となります。
音声入力には、短い文章の入力速度がキーボードより速くなる、ほぼ手を触れずに入力できるなどのメリットがあります。インターネットや各種アプリと連動させれば、尋ねるだけですぐに答えが表示される点も魅力です。
ただし、正しく認識されるまで繰り返し発声したり、誤変換を手動で修正する必要があったりと、音声認識機能の精度はまだ完璧ではない点も事実です。
手書き入力は、ディスプレイに指で文字を書いて入力する方法です。読み方がわからない漢字や、うろ覚えの文字を形にして入力したい場合にも便利です。
お手元のデバイスがiOS(iPhoneやiPad)かAndroidか、また利用するアプリによって起動方法や細かな操作は異なります。
iOSで利用するためには、「設定」>「一般」>「キーボード」>「キーボード」の順番にタップし、さらに「新しいキーボードを追加」>「簡体中国語」>「手書き」を選択し、「完了」をタップします。
文字を入力する際は、ソフトウェアキーボードの下部に表示される地球儀アイコンをタップし、手書き入力を行います。
Androidの場合は、もともとスマホ内にインストールされている「Gboard」を使った手書き入力が可能です。
はじめに、文字を入力したい箇所をタップし、ソフトウェアキーボードの左上にあるメニュー>「設定(歯車のマーク)」>「言語」の順にタップします。右にスワイプして、手書きレイアウトを有効にして「完了」すれば、設定は完了です。
文字を入力する際は、ソフトウェアキーボードの地球儀アイコンを長押しし、手書き入力用のキーボード(英語の手書き入力など)を選ぶと、キーボードが手書き入力領域となり、文字が書けるようになります。
フリック入力を利用するためには、あらかじめソフトウェアキーボードの設定が必要です。
iPhoneやiPad などのiOSとAndroidそれぞれの手順をご紹介します。
iPhoneやiPadでの設定方法は次の通りです。
1. 「設定」アプリを開く
2. 「一般」→「キーボード」を選択する
3. キーボードメニューにある「キーボード」をタップする
4. 「日本語-かな入力」があれば既にフリック入力ができる状態
5. ない場合は「新しいキーボードを追加…」 を選択する
6. 「推奨キーボード」の中から「日本語」をタップする
7. 「かな」にチェックを入れ、「完了」を押す
Androidでの設定方法は次の通りです。なお、機種やOSの違いによって細かな操作が異なる場合があります。
1. ホーム画面「設定」から「システム」を選択する
2. 「言語と入力」から「仮想キーボード」を選択する
3. 「Google日本語入力」から「キーボードレイアウト」を選択する
フリック入力をスピーディーに使いこなすコツは、次の通りです。
最初は、かな表示の12キーボードと、ロングタップした時に出現するキー入力ガイドの位置を少しずつ覚えるところから始めましょう。
iOSのもともとの設定は、左に滑らせると「い」段に、順に上が「う」段、右が「え」段、下が「お」段です。この順番は、「左から時計回り」と覚えやすいです。
ある程度慣れてきたら、App StoreやGoogle Play ストアからタイピング練習ができるアプリをダウンロードして、遊びながら練習する方法もあります。
より速く入力するために、両手の親指を使う方もいます。ぜひ、ご自身の入力スピードと操作のしやすさに合わせてお試しください。
フリック入力を使ってコミュニケーションができるメッセージアプリのなかでも、LINEアプリの利用が多い方には、「LINEMO」がおすすめです。
LINEMOの料金プランは、シンプルな2種類です。
月額990円(税込)のミニプラン、または 月額2,728円(税込)のスマホプラン(※1)が基本プランですが、ソフトバンクと同一回線なので、おトクな料金でありながら安定した通信品質で利用いただけます。
スマホプラン | ミニプラン | |
---|---|---|
データ量 | 20GB | 3GB |
月額基本料(税込) | 2,728円 | 990円 |
LINEギガフリー | 対応 | 対応 |
データ量超過後の通信速度 | 最大1Mbps | 最大300kbps |
契約後のプラン変更 | ミニプランに変更可能 | スマホプランに変更可能 |
またLINEアプリのトークや音声通話、ビデオ通話のギガ消費がゼロになる「LINEギガフリー」に対応しています(※2)。
スマホの入力方法には、フリック入力、トグル入力、フルキー入力(QWERTY入力)、音声入力、手書き入力があります。
中でもフリック入力は、多くの方が利用している方法です。慣れるまでには、少し時間がかかるかもしれませんが、一度覚えてしまえばブラインドタッチで指が勝手に動くほどスピーディーに入力できるはずです。
LINEアプリをよく利用される方は、LINEアプリのトークや音声通話、ビデオ通話がギガ消費ゼロになるLINEMOをぜひご検討ください。
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※表示価格は特に断りがない限り税込です。