3G回線のガラケーをご利用中の方は、既に通信事業者から3G回線の提供終了時期のお知らせを受け取っているかと思いますが、近々、3G回線は完全に利用できなくなります。そのため、3G回線の提供終了後の対応については対策を検討する必要があります。
本記事では、大手通信キャリアのガラケー終了時期や、引き続きモバイルデバイスを利用する場合の選択肢、スマホのメリットやデメリットについてご紹介します。
更新日:2023.11.22
私たちが利用するガラケーやスマホは、「3G回線」や「4G回線」、「5G回線」などのモバイル回線を利用して、音声通話やデータ通信を行っています。
モバイル市場は現在、3G回線の4倍の高速化が可能な4G回線(第4世代移動通信システム)の普及が進み、さらなる高速通信が可能な5G回線(第5世代移動通信システム)への移り変わり時期に差し掛かっています。
それに伴い、2001年から親しまれてきた3G回線(第3世代移動通信システム)は、近々終了する予定です。
大手キャリアによる3G回線の提供が終了すると、3G回線にしか対応していないガラケーや、3G回線のみを提供するモバイルWi-Fiルーターはご利用できなくなってしまいます。
また、4G回線のデータ通信に対応しているスマホのうち、VoLTE非対応機種は、音声通話がご利用できなくなる点にも注意が必要です。
まずは、それぞれの大手通信キャリアの告知内容をチェックし、いつまで使えるのか確認しておきましょう。
ソフトバンクの3G回線の終了時期は、2024年4月下旬です。3G回線のみ対応機種は音声通話とデータ通信の両方が、VoLTE非対応機種は音声通話のみ利用できなくなります。
また、SIMカード単体契約(上記2種類のデバイスを使用する場合)も同様の影響が出ます。
auの3G回線「CDMA 1X WIN」は、2022年3月31日をもって終了しました。2022年4月1日以降、auの3G携帯電話、3Gスマホ、au VoLTE非対応の4Gスマホ、UQ mobileの「VoLTE非対応SIMカード」サービスは利用できなくなっています。
さらに、機種変更をせず該当のデバイスを契約している場合も、2022年4月1日に解約もしくは自動休止となりました。解約に伴う契約解除料などの手数料や、2022年4月1日以降の月額利用料などは発生しません。
NTTドコモは、3G回線「FOMA」、およびガラケーからインターネットやメールをご利用できるサービス「iモード」を、2026年3月31日に終了予定です。
また、2001年から2006年にかけて発売された「FOMAプラスエリア非対応」のデバイスは、2022年1月から一部のエリアで音声通話・データ通信が利用できなくなっています。
3G回線のガラケーを使っている方の今後の選択肢として、「スマホ(4G回線・5G回線)への乗り換え」か、「進化型ケータイ(4G回線)への乗り換え」の2つが挙げられます。
それぞれ詳しく解説していきます。
スマホは、大画面で高画質なディスプレイを持ち、大容量・高速通信が可能なモバイルデバイスです。
携帯電話機としての音声品質が強化されている点はもちろん、Webサイトや動画の閲覧、ビデオ通話、オンラインゲームなど、パソコンでできることはほぼスマホでできるといっても過言ではないほど処理能力が高い点が魅力です。それでいて、ガラケーより少し幅がある程度に収まる軽量タイプがほとんどです。
パーソナルなデバイスでインターネットや動画を楽しみたい方や、写真を撮ってSNSにアップしたい方は、スマホへの乗り換えがおすすめです。
進化型ケータイとは、見た目や操作感を3G回線のガラケーに寄せているスマホを指します。折り畳み形式やプッシュボタンなどもガラケーにそっくりでありながら、情報処理を行う頭脳はスマホのため、4G回線に対応することができます。
現在、大手通信キャリアのWebサイトで販売されている「ケータイ」は、すべて進化型ケータイ(4G回線)となっています。
進化型ケータイは、ガラケーで馴染んだ操作感を重視する方や、「音声通話がメインなのでスマホほどお金をかけたくない」という方におすすめです。
それでは、ガラケーからスマホへ乗り換えるメリットとデメリットを確認しておきましょう。
スマホを選ぶメリットは、コンテンツを大画面・高画質で楽しめるところです。「テレビ画面」として映画を観たり、「携帯ゲーム機」のようにゲームをプレイしたりすることもできます。ディスプレイに指で直接触れて操作する方法も、慣れてくると便利に感じるでしょう。
また、ガラケーではご利用できるアプリに限りがありますが、スマホでは自分好みのアプリを自由にアプリストアからダウンロードし、カスタマイズすることが可能です。
スマホのデメリットは、多機能で大容量なデバイスであればあるほど機種代金が高くなる点です。しかし、機能や容量にあまりこだわらない方は、最新の端末は避けるなどの工夫で、ある程度購入費用を抑えることはできます。
また、料金プランやオプションの種類が多く、初めてスマホの契約をする方は迷われる点もデメリットといえるかもしれません。
ガラケーやスマホの料金プランは、「音声通話」とインターネットをご利用するための「データ通信」の組み合わせで構成されており、大手通信キャリアの多くの場合は通常この2つがセットになっています。
、LINEMOでは基本料金プランの対象が「データ通信のみ」となっており、「音声通話」はご利用する回数に応じてオプションでつけられる仕組みとなっているため、月額利用料が抑えられています。
LINEMOの料金プランは、月額利用料2,728円(税込)の「スマホプラン」と月額利用料990円(税込)の「ミニプラン」の2種類のみと、シンプルで分かりやすいのが特徴です。(※1)
スマホプラン | ミニプラン | |
---|---|---|
データ量 | 20GB | 3GB |
月額基本料(税込) | 2,728円 | 990円 |
LINEギガフリー | 対応 | 対応 |
データ量超過後の通信速度 | 最大1Mbps | 最大300kbps |
契約後のプラン変更 | ミニプランに変更可能 | スマホプランに変更可能 |
毎月20GBの「スマホプラン」は、スマホでたっぷりインターネットを楽しみたい方に、毎月3GBの「ミニプラン」は、インターネット利用が少ない方におすすめです。毎月のデータ容量を使い切っても、翌月までは速度制限がかかりますが、追加料金が発生することはありません。
また、LINEMOは、SNSのLINEアプリのトークや音声通話、ビデオ通話がギガ消費ゼロの「LINEギガフリー(※2)」を提供しており、速度制限がかかってもLINEギガフリーの対象サービスは制限なく使えます。
音声通話オプションは、2種類ご用意しています。
何のオプションもつけない場合の通話料は、従量制で22円/30秒となります。電話をかける回数が多い方は、通話オプションに加入した方がお得になるケースもあります。
そのほかにも、セキュリティ対策サービスを利用できる「セキュリティパックプラス(L)」や、未成年の方が安全にご利用するための設定サービス「フィルタリング」など、オプションも充実しています。
3G回線のみに対応するガラケーの終了時期は近づいています。引き続きモバイルデバイスをご利用になる場合は、4G回線や5G回線に対応するスマホか、進化型ケータイへ機種変更する必要があります。
もしも月額利用料を節約したいという方がいれば、大手通信キャリアサービスよりもお得な料金プランのLINEMOへの乗り換えがおすすめです。
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※表示価格は特に断りがない限り税込です。