スマホやタブレットには、もしもの時も安心できるさまざまな仕組みがあります。その1つが、「PINコード」です。この記事では、モバイルの「PINコード」の概要や設定方法をご紹介します。
「ネットワーク暗証番号」や「画面ロック」、「パスワード」などのよく似ているモバイル用語との違いも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
更新日:2023.5.31
PINコードの「PIN」とは、「Personal Identification Number(パーソナル・アイデンティフィケーション・ナンバー)」の頭文字で、直訳をすると「個人識別番号」です。
スマホやタブレットの契約では、通信事業会社から発行される「USIMカード」や「eSIMカード」用の、4ケタから8ケタの暗証番号を指します。USIMカードは、電話番号や住所氏名などの加入者を特定するためのデータを保有するICカードのこと、eSIMカードは、eSIMと同様の形式で利用できる専用のSIMカードのことです。
PINコードは、端末が盗難や紛失した際に、第三者によるスマホの不正利用を防ぐために役立ちます。
たとえば、端末が第三者に渡ってしまった時、画面ロックをかけていれば、端末を利用されることや、保存されている情報を見られることはないでしょう。
しかし、SIMカードを引き抜かれて別の端末に挿入されてしまったら、記録されている加入者情報をもとに契約者に成り代わって、電話やデータ通信などのサービスを利用されてしまうかもしれません。
PINコードは、デバイスとSIMカードを関連付けてロックすることで不正利用を防止します。
PINコードとよく似たワードに、契約時に決める4ケタの暗証番号があります。これは「交換機用暗証番号」と呼ばれるもので、「ネットワークの暗証番号」です。オンラインで契約者本人を照合する時や、オプションサービスを変更する時など、比較的利用するシーンは多いです。
また、画面ロックの方法にも、「パターン」や「パスワード」に並んで「PIN(数字)」があり、状況によってはPINコードと呼ばれることもあるようです。
モバイル用語は時としてさまざまな使われ方をしますが、通信事業会社が正式に呼称するPINコードとは、「SIMカード用の暗証番号」と覚えておくとベストです。
PINコードは、通信事業会社ごとに数種類の扱いがあります。例として、LINEMOとソフトバンクで扱っている「PIN1コード」と「PIN2コード」をご紹介します。
PIN1コードは、第三者によるスマホやタブレットの無断使用を防ぐための4ケタから8ケタの暗証番号です。SIMカードをスマホに挿し込んだり、電源を入れたりする度に入力が必要になります。
PIN2コードは、SIMカード内に保存されているデータを変更する際に、入力が必要になる4ケタから8ケタの暗証番号です。デバイスの種類により使用用途が異なりますが、通話時間・通話料金のリセットや通話料金上限設定、ユーザー証明書利用時や発行申請の際に使用します。
続いて、画面ロックを含む広い意味での「PIN」と「パスワード」の違いについて解説します。
この2つは「入力内容の照合先」と「セキュリティの及ぶ範囲」で分けることができます。
スマホのPINは、設定したデバイス内に保存され、端末を操作している人が本人かどうかの照合を行います。
一方で、一般的なパスワードは、そのサービスを提供している会社のサーバーに保存され、インターネットを通じてサーバーと操作デバイス間で照合が行われます。
パスワードは、一度端末で照合が済んでしまうと、異なるユーザーが操作しても同様にサービスを利用できるようになります。そのため、端末を他人に手渡す時には注意が必要です。
その点でPINは、ユーザーがデバイスを利用するファーストステップで都度照合を行うため、セキュリティが高いといえます。
この仕組みはスマホやパソコンのほか、キャッシュカードやクレジットカードでも利用されています。ATM端末では、入力するPINと内蔵されたICチップのPINの照合が行われています。
PINコードは、デバイスを第三者の不正利用から防ぐ強力な仕組みです。ぜひ、ご自身の番号を設定して、セキュリティを強化しておきましょう。
iPhoneとAndroidそれぞれのPINコードの設定方法をご紹介します。
iOSのバージョンによって、操作が若干異なる場合がありますが、一般的な設定方法は次の通りです。
1.ホーム画面から「設定」をタップする
2.「モバイル通信」をタップする
3.「SIM PIN」をタップする
4.「SIM PIN」をタップし、ロックを設定する場合はONに、解除する場合はOFFに切り替える
5.PINコードを入力し、「完了」をタップする(LINEMOの初期番号は「9999」に設定されています)
6.必要に応じて「PINを変更」をタップし、4ケタから8ケタの任意の数字に変更する
Androidも、デバイスの種類やバージョンによって名称や細かな操作は異なる場合がありますが、一般的な設定方法は次の通りです。
1.ホーム画面から「設定」をタップする
2.「セキュリティ」をタップする
3.「SIMカードロック設定」をタップする
4.「SIMカードをロック」をタップする
5.PINコードを入力し、「OK」をタップする(LINEMOの初期番号は「9999」に設定されています)
6.必要に応じて「SIM PINの変更」をタップし、4ケタから8ケタの任意の数字に変更する
PINコードを設定したかどうかわからない場合は、まず初期番号を入力してみましょう。PINコードの初期番号は通信事業会社ごとに決められています。
LINEMOやソフトバンクの場合は、「9999」です。
もしもご自身で設定したPINコードを忘れた場合は、PINコードの再設定で解決できます。再設定の操作方法はAndroidもiPhoneもほとんど同じで、PINコードの入力をわざと間違えて、再設定を行う方法が近道です。
LINEMOの場合、端末にPINロックがかかっている場合といない場合とで、「PUKコード(PINロック解除コード)」の受け取り方法が異なります。
PINロックがかかっていない場合は、次の手順でLINEMOのMy Menuから確認できます。PINロックがかかっている場合は、セキュリティ番号をSMS(ショートメッセージサービス)で受信できないため、チャットサポートへの問い合わせが必要です。
1.PINコードの入力をわざと3回間違え、ロックをかける
2.画面がPUKコードの入力画面に切り替わる
3.LINEMOのMy Menuへログインし、「PUKコード(PINロック解除コード)」をタップして下にスクロールし、「PUKコード」を確認する
4.「PUKコード(PINロック解除コード)」の入力画面にPUKコードを入力し、「OK」をタップしてロックを解除する
5.新しいPINコードを入力し、「OK」をタップする
6.同じPINコードを再度入力し、「OK」をタップして設定完了
PINコードを設定・利用する際には、注意点もあります。
詳しくみていきましょう。
前章でご紹介した通り、PINコードは第三者によるコードの解読を防ぐため、入力を3回間違えるとロックがかかる仕組みになっています。
ロックは、通信事業会社のマイページやMy Menuにログインし、PUKコードを受け取ることで解除できます。
PUKコードを10回連続で間違えると、SIMカードが完全に利用できなくなります。
その場合、SIMの再発行手続きが必要のため、ご注意ください。
この記事では、PINコードの概要や設定方法についてご紹介しました。LINEMOでは、SIMカードの発行や再発行手続き、契約時の事務手数料も無料で行っています。
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LINEMOでは、大容量20GBのスマホプランと、少量3GBのミニプランを用意しています(※1)。
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項目 | スマホプラン | ミニプラン |
---|---|---|
データ量 | 20GB | 3GB |
月額基本料(税込) | 2,728円 | 990円 |
LINEギガフリー | 対応 | 対応 |
データ量超過後の通信速度 | 最大1Mbps | 最大300kbps |
契約後のプラン変更 | ミニプランに変更可能 | スマホプランに変更可能 |
スマホやタブレットは、PINコードの設定をしておくと、盗難や紛失時のリスクを最小限に減らすことができます。
利用時は、PINコードの入力を3回間違え、PUKコード(PINロック解除コード)を10回ミスすると、SIMカード自体にロックがかかってしまう点に注意してください。
LINEMOは、もしもの時のSIM再発行手続きも無料です。チャットサポートも充実しているので、手続きや操作方法に不安がある方もぜひご相談ください。
※当ページの内容は公開日時点の情報です。
※表示価格は特に断りがない限り税込です。