スマホの初期設定の1つに、「APN設定」があります。初期設定中、あるいは乗り換えを検討中の方の中には、「APN設定ってどんな設定?」「どういう時に設定すれば良いの?」と気になっている方もいるかもしれません。
本記事では、APN設定の意味と設定の手順を紹介します。ぜひこの機会に押さえておきましょう。
更新日:2023.7.21
APN設定は、契約した携帯電話会社の通信を利用するために必要な設定です。APN設定をすることで、はじめて契約先のデータ通信が利用できるようになります。
APNは「Access Point Name(アクセスポイント名)」の略で、アクセスポイントはインターネットに接続するための「中継地点」の役割を果たしています。この中継地点を契約中の携帯電話会社のものに指定することで、お手持ちのスマホが契約先の回線を利用してインターネットに接続できるようになります。
APN設定をしないと、契約先の携帯電話会社でのデータ通信が利用できません。
なお、音声通話やSMS(ショートメッセージサービス)については、APN設定なしでも利用できます。
APN設定が必要なケースに、次の4つが挙げられます。
スマホを購入したキャリアでデータ通信を利用する場合、端末のAPNは設定済みのため、基本的に利用者ご自身でのAPN設定は不要です。例えば、ソフトバンクでスマホを購入し、そのままソフトバンクで契約する場合は、APN設定は必要ありません。
しかし、キャリアで購入したスマホを他キャリアや格安SIM(MVNO)で使いたい場合は、APN設定が必要となります。また、SIMフリーのスマホや中古で買ったスマホにSIMカードを挿して使う場合も、基本的にAPN設定が必要です。
ここからは、AndroidとiPhoneそれぞれのAPN設定の手順をみていきましょう。
AndroidでAPN設定を行う手順は、次の通りです(※1)。
AndroidのAPN設定の手順
1.「設定」>「ネットワークとインターネットの設定」>「モバイルネットワーク」の順に選択する
2.アクセスポイント名からAPN設定画面を開く
3.メニューから新しいAPNを選択する
4.APN情報を入力し、画面右上の「︙」をタップして保存する
スマホ画面の設定の中にある「モバイルネットワーク」などの項目から、APN情報を入力し保存することで、APN設定が完了します。
機種によっては、SIMカードを挿してAPNの設定画面を確認すると、一覧の中に契約先の携帯電話会社のAPNが表示されることがあります。その場合は、契約先の携帯電話会社のAPNを選択するだけで設定が完了します。
アンテナに「4G」か「5G」が表示される、またはWi-Fiを切った状態でインターネット通信が出来ていれば、手動でのAPN設定は不要です。
iPhoneのAPN設定は、契約先の携帯電話会社が配布する「APN構成プロファイル」をダウンロードする必要があります。APN情報の手入力は不要です。
1.契約先の公式サイトなどからAPN構成プロファイルをダウンロードする
2.端末の「設定」を開く
3.「プロファイルがダウンロードされました」のメッセージをタップする
4.プロファイルの「インストール」をタップする
5.画面に沿って入力を進め、プロファイルのインストールを完了させる
APN構成プロファイルは契約先の携帯電話会社の公式サイトなどからダウンロードします。プロファイルをダウンロードした後に端末の「設定」からインストールを行い、APN設定は完了です。設定を完了しても「4G」または「5G」表示にならない場合は、機内モードのON→OFFや端末の再起動をお試しください。
なお、iPhoneの場合は最新OSであればAPN設定が不要になるケースもあります。APNプロファイルのダウンロード方法と合わせて、各携帯電話会社の公式サイトを確認しましょう。
LINEMOは、iOSのアップデートとキャリア設定のアップデートを行うことで、APNプロファイルのダウンロード不要で設定が完了します。
iOSのアップデートは、「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」から可能です。キャリア設定のアップデートは「設定」>「一般」>「情報」を選択後に表示される「キャリア設定アップデート」のポップアップから「アップデート」を選択すると完了します。
APN設定の注意点は、主に次の2つが挙げられます。それぞれ確認していきましょう。
以前に別の携帯電話会社のプロファイルをダウンロードしていた場合には、事前に削除してからこれから利用する携帯電話会社のプロファイルのダウンロードを行いましょう。
iPhoneでAPN構成プロファイルを削除する手順(iOS15の場合)は、次の通りです。
1.「設定」>「一般」>「VPNとデバイス管理」を選択する
2.削除する「構成プロファイル」を選択する
3.「ファイルを削除」をタップする
4.パスコードを入力する
5.構成プロファイルが削除されたことを確認する
AndroidのAPN設定は、契約先の携帯電話会社のAPNが一覧にない場合は、手入力する必要があります。APN設定をしたにもかかわらず通信ができない場合は、文字の打ち間違えの可能性もあります。
APN設定を開き、あらためて設定内容を確認してみましょう。
スマホの乗り換えを検討中の方には、料金の安さと通信品質の高さが魅力の「LINEMO」がおすすめです。
LINEMOはソフトバンク回線をそのまま利用しているので、キャリア品質の安定した通信が可能です。お昼や夕方もつながりやすく、回線混雑時も通信速度が出やすいので、通信でのストレスを減らしたい方も安心して利用できます。
料金プランは、月額2,728円(税込)のスマホプランと月額990円(税込)のミニプランの2つのみで、両プランともキャリア品質の通信がおトクに利用できます(※2)。
項目 | スマホプラン | ミニプラン |
---|---|---|
データ量 | 20GB | 3GB |
月額基本料(税込) | 2,728円 | 990円 |
LINEギガフリー | 対応 | 対応 |
データ量超過後の通信速度 | 最大1Mbps | 最大300kbps |
契約後のプラン変更 | ミニプランに変更可能 | スマホプランに変更可能 |
APN設定の意味や、手順についてご紹介しました。APN設定とは、契約先の携帯電話会社のデータ通信を使うために必要な設定です。
Androidは、「設定」からAPNを登録することで手続きを完了できます。iPhoneは、APN構成プロファイルをダウンロードすることで設定できます。APN設定の手順の詳細は、契約先の携帯電話会社の公式サイトなどでも確認できるので、合わせてチェックしておきましょう。
APN設定を理解して、スムーズに利用開始の手続きを進めていきましょう。
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