更新日:2021.11.17
スマートフォンの調子が悪いとき、再起動をする方は多いでしょう。
再起動で不具合が解決するケースも多くありますが、それでも問題が解決されない場合はスマートフォンの初期化を試してみましょう。
また、不具合の解決以外にも初期化が必要なシーンはあるため、やり方や注意点について知っておくと安心です。
「初期化」と聞いて不安に感じる方もいるかもしれませんが、ポイントを押さえておけばそこまで難しいことはなく、トラブルもなく完了することができます。
今回は、スマートフォンを初期化する方法やその注意点について解説します。
日常でスマートフォンを使用していて、初期化をする機会はそう多くないかもしれません。
しかし、不具合の解決など、特定のシーンでは初期化が求められることがあります。
はじめに、初期化がどのようなときに行われるのかを見ていきましょう。
スマートフォンを初期化するというのは、「その端末が出荷されたときと同じ状態に戻す」ということ。
つまり、今までにダウンロードしたデータやアプリ、設定、連絡先などの情報を、すべて消去するという意味になります。
スマートフォンの初期化を頻繁に行うことはありませんが、初期化によって端末の不具合が直る場合もあります。
必要に応じて初期化を実行してみましょう。
・スマートフォンの動きが悪い
・ネットワークにつながりにくい
・バッテリーの消耗が異様に早い
・使用していると端末が熱くなる
1台の端末を長く使用していると、このような不具合が発生することがあります。
これらは、スマートフォンの初期化をすることで解決する可能性があります。
メモリの解放、ストレージの整理、再起動などをしても症状が改善しない場合は、初期化を試してみましょう。
初期化をしても症状が改善しない場合は、端末自体に問題が発生している恐れがあります。
使用している端末がiPhoneの場合は、Appleのサポートに連絡し、修理が必要かどうか相談してみるのも手です。
スマートフォンには重要な個人情報がたくさん入っています。
こうした情報が漏れないように、機種変更時や売却・破棄時にも初期化の作業を行うことが求められます。
もし、スマートフォンの売却や破棄を検討しているのであれば、しっかりと事前にスマートフォンを初期化しておきましょう。
スマートフォンの初期化は、端末が出荷された状態に戻すこと。
そのために注意しておかなければならないこともあります。
実際に初期化を行う前に、注意点を押さえておきましょう。
スマートフォンを初期化すると、すべてのデータや設定が消去されます。大切なデータを失わないよう、事前にバックアップは必ずとっておきましょう。
バックアップをとっておけば、初期化後の端末や買い替えた後の新しい端末にデータを戻すことができます。
ただし、LINEアプリのトーク履歴や一部ゲームのセーブデータなど、アプリごとにバックアップの設定が必要な場合もあります。
また、モバイルsuica、iDなどの電子マネー、Googleアカウント、iCloudアカウントなどの紐づけなども、事前に解除しておきましょう。
初期化には、10~30分ほどかかることがあります。
この初期化作業中に電源が落ちてしまうと、端末が壊れてしまう恐れがあります。
不具合を直そうとしたのに端末が壊れてしまっては、元も子もありません。
そういったトラブルを避けるためにも、初期化を行う際は充電をしながら作業を行いましょう。
初期化後は、「再び使える状態」に戻るまでに時間がかかることもあります。
時間に余裕をもって、自宅などで行うのがオススメです。
iPhoneの初期化方法について解説します。
OSのバージョンによって操作が異なる場合があるので、注意しましょう。
初期化の前に、必ずバックアップをとりましょう。
iPhoneでは、iCloudとiTunes、2通りのバックアップ方法があります。
1.iPhoneをWi-Fiに接続し、「設定」→「自分のユーザー名」→「iCloud」→「iCloud バックアップ」の順にタップします。
2.バックアップ機能がオフになっている場合はオンにし、「今すぐバックアップを作成」 をタップします。バックアップが完了するまでWi-Fiの接続を解除しないようにしましょう。
3.バックアップの作成が完了すると、「今すぐバックアップを作成」の下部分に、最後にバックアップを作成した日時が表示されます。
1.iTunesをインストールしたPCにiPhoneを接続し、iTunes画面左上に表示されるiPhoneのアイコンをクリックして設定画面を開きます。 初期設定が済んでいない場合は、iPhone接続後に表示される画面に従って設定を行いましょう。
2.概要のバックアップの欄を確認します。自動的にバックアップの項目で「このコンピュータ」にチェックをします。また、「ローカルバックアップを暗号化」の設定することで、ほぼすべてのデータがバックアップ可能です。必要な場合はチェックを入れて、パスワードを設定します。このパスワードはデータ移行の際に必要になるため、忘れないようにしましょう。
3.「今すぐバックアップ」をクリックします。バックアップの処理には時間がかかることがあります。
4.バックアップが完了したら「最新のバックアップ」に表示されている日時が正しいかを確認しましょう。
バックアップがとれないなどのトラブルの際はこちらをご覧ください。
バックアップをとり、アカウントの解除など必要な準備を行ったら初期化を開始しましょう。
1.「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定をリセット」をタップします。画面の指示に従ってパスコードとApple Accountのパスワードを入力しましょう。
2.「iPhoneを消去」→「iPhoneを消去」→eSIMを削除する場合は「すべてを消去」を、eSIMを削除しない場合は、「モバイル通信プランを残してすべてを消去」をタップして完了です。「すべて消去」を選択しても、eSIMが解約されるわけではありません。
続いて、Androidスマートフォンの初期化方法について解説します。
Androidも、OSのバージョンや端末によって一部表示や操作が異なる場合があります。
初期化する前に、バックアップをとるようにしましょう。
1.「設定」を開き、「システム」→「バックアップ」の順にタップします。
2.「Google ドライブへのバックアップ」をオンにします。
3.画面に表示されたアカウント名やバックアップ内容を確認し、「今すぐバックアップ」をタップします。
4.「Googleフォトを開き、画面右上のアカウントを開きます。
5.「フォトの設定」→「バックアップと同期」→「バックアップと同期」をタップし、オンにします。
バックアップをとり、アカウントの解除や端末の暗号化など必要な準備を行ったら、初期化を開始しましょう。
1.「設定」を開き、「システム」→「リセットオプション」→「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」をタップします。
2.注意事項を確認し、画面下の「すべてのデータを消去」をタップします。
3.「すべて削除」をタップすると、初期化が開始されます。
「スマートフォンの初期化」は頻繁に行う作業ではありませんが、必要な場面がないわけではありません。
スマートフォンの不具合を解決したい場合や、スマートフォンを手放す際には、正しい手順で端末の初期化を行いましょう。
ただし、初期化するとスマートフォンに入っているデータなどがすべて消えてしまうため、必ず事前にバックアップをとるようにしてください。
アカウントの紐づけの解除なども併せて行っておくと安心です。
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